日本酒感想日誌

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【1329】北の勝 搾りたて 2019BY

日本酒
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さあさあ今年もやってまいりました、ありがとうございます、ほんとありがてえ。
今年は1月23日だったらしいですね、いや去年もそうだったのか?
さっそく開けちゃいましょう。
北海道は根室(知床と双璧をなす北海道でも東の果て)から北の勝です、詳しいことは去年か一昨年の記事でも見てね。
あんま宣伝するのも良くないから記事にするのは今年が最後かも~めっちゃ安定感あるし。


北海道で推せるお酒はいまんとこ北の勝か小樽の田中酒造、これはだけは自信持って言える。
北の勝はこの商品が有名なんですが、他のごく普通のレギュラーも地味地味なんですがめちゃ良いので他の物も飲みたいね今年は。
ただプレミア価格で、流行りのお酒が好きな人が飲んでどうこうってお酒ではないので、そういう人は寄ってこないでください。
でも凄くいいお酒です。
そういえば昨年銀座のすし屋に行ってこれ置いてあったな~寿司食いたい。






うーむ、良い!
本数が多いから参考程度ですが、今年は去年よりも良いんじゃないか?
うわーこれただ他のとこのマネして、生でもう少しキュッとしてるんだけどそのぶん粗くもあるみたいなお酒はたくさんあるんですよ、フレッシュバカ。
これソフトでメローで、少し酸味やキレ、穏やかにシュガー。
いやこの時期にちゃんと狙った火入れのお酒造れば売れんのよ。
ほんと早くやって他の酒蔵。

柔らかく優しい口あたりで、自然なとろみや、ほわんとした雰囲気。
仄かにブドウ系の香りと甘さを感じさせつつ、微妙にきゅっと酸味やミネラル感もあって、でもそれがここまで自然な一体感やほんわか優しいお酒がちょっと思い浮かばないんだよね。
これ飲むと9割の新酒はやり過ぎじゃんバカじゃんと思っちゃう。
すこーしパウダリーだったり、ミネラル系からカチッと辛口感ってとこもさほど厳しい感じじゃなくて、前述の優しい雰囲気とバランスがとれている。
次第に繊細にメローなマスクメロン感、少しバナナ系があるってことかな。
普通酒的な良い意味でのシュガー感。

普通酒とかほとんど根室市内限定で並んですぐ売れちゃうとか、そういう情報を差っ引いてもこの時期最強格のお酒。
自分も縁もゆかりもなく東京にいておすそ分けいただいてる身ですが、こういうのが地元で愛されているってのは素晴らしいと思います。
あくまでも震えるような凄みがというわけではなくて、普段着のハイエンドというところで。
流行り酒が好きな人ははなーびでも楽器正宗でも適当に飲んでてくれ。


うーむ何が良いんだろう。
自然なとろみ、スムージーだけど綺麗。
というか意図的にクリアーにモダンにとかって感じじゃなく、元がやや味気ないくらいのクラシック目のお酒で、うまいことほんのりニュアンスとか厚みとかがついてるって感じ。
仄かに新酒うすにごり的なフレッシュな要素も感じつつ、濡れた石のようなミネラル感がダッときてのキレ。
生じゃないけどふくよかさは十二分に感じられてしっかり旨さもあるが、少し入る酸味のニュアンスなんかがたまらく秀逸なんだよな、全体が控えめだからのバランス感と言うか。
最近の流行りの構成ならもう少し酸味をビビッドに出すんだけろうけど、そこまで出てなくて、香り的というかニュアンス的にブライトさ酸味を感じさせるみたいな?
ブドウ感にほんのりマスクメロンなんか感じられるとこまでくれば、ほんとに文句ないなあと思ってももらえるはず。
これ生じゃなくて1回火入れなんだもんね。北海道とかなら春くらいまで適当に置いといて行けちゃうのかもね~。


これは素晴らしいですよ。
あとここの蔵はコレだけが美味しいんじゃなくて他の普通のお酒も地味だけど良いから。
また北海道行きたいな~、行きたいお店も札幌だけでもたくさんあるし、そのほかのエリアもね。

ほめ過ぎかな?
でもほんと良いと思うよ。
どうしようもなくなったらこの時期自分で根室に飛んでもいいと思うくらいにはいいけど、ちょっと辛いなあw
現地でもすげー並ぶらしいし、あんなとこで早朝から並んだら死ぬでしょ(笑


2日目。
良いんだよね~。
うっすらオリの絡んだ甘さに、生っぽい芳醇さで旨味も感じる。しっかり味はあるんだ。
とろっと芳醇なんだけど、いい具合にさっぱりしてるのかなあ。
ふわっと、さらっと優しさを感じる要素もありって、いい意味でほんの少しぱふぱふパウダーをまぶしたような優しいイメージ。
やっぱり少しの酸味と果実味でスイっと行くのも、キュッと鋭いんじゃなくてゆったりしたおおらかさを感じつつ、締めるとこはビッとね。
スムージーさ、ミルキーさ、フレッシュさなどがおだやかにバランスが良くてね、火入れだからなんだろうけど9割のこの時期の生酒ってやり過ぎなんだろうなあと思っちゃう。
ホントに良いっす、北の大地の最果てに美酒がある。


3日目。
ダルマ正宗をオープナーにして、ロングリリーフで。
やはりハッとする美味しさがある。
カプ系と比べれば極めて静かということになるが、ぱっとフレッシュなニュアンスが来て。
これまた少しフレッシュに酸味を湛えながら、生に近いような芳醇さがスムージー。
それが野暮ったくなくてね、フィニッシュも決まるし全く落ちてこないな。
カラフルさはなくてどっちかというとシュガーなイメージですが、思った以上に膨らんでくきたりキレたり、展開がダイナミックだけどうっとりたおやかでシームレス。
またほんの少しの果実っぽさ、清々しさも仕事してる。

このお酒はこの時期の火入酒について示唆を与えてくれるお酒。
別に僕は生酒は嫌いではないですが、この時期だからこそのあえての1回火入れ。
フレッシュな香味はいかしつつ、生の粗さを整形するみたいな。
バカの一つ覚えで生直汲みガスってんなら、逆張りであえての生!なんて商品がもっと増えても良くないか。
この蔵なんか北海道の根室でさ、生でも別に4月くらいまで暖房のきいてない部屋に常温放置で良いわけよ。
それでこういうお酒を造ってるってのがね~。

こういう選択肢もあって良いし、なんなら上手な火入れは最高の顧客サービス。
まあ作とか獺祭とか、風の森なんかも海外見据えて火入れとかあったけど。
馬鹿の一つ覚えで生がいいってのはそろそろ考えなきゃいけなくて、なんなら10年後はパストライザー買えない蔵の甘えになるかもよ?
じゃあ生で搾って瓶詰やラベルを張り輸送までの間、あるいは酒屋への流通の間、どこまで温度管理出来てんのかね。
そのくせ客には冷蔵しろだのクール便使えだの配送会社にはちゃんと冷蔵しろだの結構おこがましい気もしますよね、いやちゃんとやってるの蔵も知ってるしやってるなら良いんですけど。
きちんと着地点を顧客に届くところで設計できてるのかな?そうは思えないお酒もしばしば。
結局は生とか火入とかじゃなくて美味しいかどうかでしょうね。このお酒、9割の生酒よりも美味しいと断言できます。

決して派手ではなくて要素がはっきりしているようなお酒ではないんですが、感じ取れる人にはこの美しさや陶酔いけるような質感展開を感じていただけるお酒だと思います。
重ね重ねありがとうございました。
あと今日震度4の地震があったみたいですが大丈夫でしょうか。

バニラ感もいいねッ。
ほんとこのお酒良さしかないよ、ネガティブな要素が無い。



















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Comments 2

ティルニア
人気は相変わらずのようで…

今更ですがあけましておめでとうございます。
やはり今年も大人気みたいですね。一部スーパーでは抽選販売されますがどちらにしろ即日完売と絶好調のようです。今年は外で飲む機会があるかもしれませんが手に入れる機会はいつになるかわかりません。

北の勝や福司は今年も飲むのでまた後日に回して直近に飲んだお酒の話でも。
安定感のある新酒といえば結人のあらばしりです。今年も美味しかったのですが光栄菊という超大型新人が桁違いの旨さで霞んでしまいました。私が飲んだのは白いラベルの方でしたが味がありながら軽やかで飲みやすく、欠点が見当たらないほどです。
黒の愛山火入れも試飲させてもいましたがまだ硬くて渋かった印象です。飲み頃はもっと先だと思います。菊鷹時代と比べて随分出荷本数が減ってしまったみたいですが間違いなく旨いですし流行りそうです。
今更ながら菊鷹飲めなかったのを少し後悔しました。
黒もへじも開けましたが開栓直後からピンと来ず。未だ酸が尖ってたので明らかに開けるの早かった
感じしますがちびちび様子見していきます。

日誌係
日誌係
Re: ティルニアさん


あけましておめでとうございます!


北の勝は人気も納得の味わいですね。
これだけ人気なのは知っている人は知っているということなんでしょう。
これ以上過熱しないよう祈るのみです。

光栄菊はそんなに良かったですか!
大人気なので皆さんの感想を眺めつつ来年で良いかな~と思っていました。
基本的には良い杜氏さんなんですが、細かいレシピはコロコロ変える人なので、今年のお酒が来年も出てくるかというとわからなかったりします。
菊鷹最終年の去年から低アルに注力して今年もその路線でやっているみたいなのでしばらくはコレで行くんだとは思いますが。

秋鹿はまあ(笑)
ハマると良いんですが、ハマらない時も多くてこれこそ飲食店向けの銘柄かもしれません。
結人も久しぶりに飲んでみたいんですがなかなか手が回らず……。
今年もよろしくお願いいたします。



  • 2020/01/28 (Tue) 13:25
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