日本酒感想日誌

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辨天娘 純米玉栄 生もと 24BY

日本酒
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夏にやる燗酒が好き。
去年も6月とかにやおら辨天娘やりだしたり。
夏酒とか言って薄い酒ばっか出されても困る。

辨天娘、改めて凄い蔵ですよね。
平成21年から全量地元・鳥取県若桜町の自家栽培or契約栽培米。
生産者、というか田んぼごとにシングルタンクで、熟成したものをBY違いでがーっとラインナップされてる。

山陰系のお燗をもっと飲んでレパートリーを増やしたいとこなんだけどねえ。
今回は玉栄の24BYを選んでみました。
これは生もととなっていて、普通のは速醸なのかな?
生もとは酵母無添加っぽいね。
+19とか凄い数値だが、結論から言うとそんなものに全く意味は無くて、数字で勝負してるような商品はどこまで行ってもその程度である。






とうぜん熱燗。
しかし瓶を開けたときの香りが良い、いい意味で石っぽさに、少しバニラとか黒糖のようなもの。

あ~染みるね。
甘いニュアンスを漂わせつつも、生もとのクリアーな酸味。
酸味が鋭くあるというよりもボディがクリアーという程度で、じわじわと感じる旨味は締まりのあるドライなものがほどけるという感じ。
ニュアンスはエレガントで、味わいは優しくクリアーながら芯がある。
きっともっと味わいやコクのあるボトルもあるんだろうけど、こういうさっぱりしたものも良いね。


汚くない。
ムレ感とか穀物系のニュアンスは最小限で。
粗いという意味ではなくて、芯に感じるパワフルさ。
あーニュアンス的には松の司の甕に近いようなのも感じるからやっぱり好みということなんだろう。
ガツっとつけてゆっくり飲んでみれば冷めていくのもまたより甘さも感じられ楽しい。
じわりと染み出すある種の強さもあるが、優しい。

いや、ほんとにぬるくなってきたところで程よく甘さがでてたまらない鳥肌級。
まだ全然枯れてないよなあ。
これが2000円で特に限定でもなくいつでも買えるってのは素晴らしい。

なんせ常温で置いといて平気だし、開けてほっといても平気なので、常に何本かストックしておきたいお酒。
鳥取は日置桜、鷹勇もやりたいし、いい加減諏訪泉も。
千代泉とか梅津、山陰東郷も。
意図的にやってかないとダメだなあ。





豊増一雄/白瓷葵花式茶杯

たまには石もの。
中国茶用の茶杯ですね。
薄く軽くある意味おもちゃのようで、そこに白い釉薬を少しぽてっとかけてとろりと蕩けさせている。
微妙なニュアンス、それでいて文様がしっかり出るように微妙な試行錯誤が積まれているんだろうな。
これを薪窯でやってるというのもそそる。



あけて3日目。
つまり、山陰東郷の濁りと梅津の生もとの日をスルーして、シャブリの日に飲んでいるわけだけど。
そこそこのシャブリに後に飲むからこそ、このお酒がワールドクラスであることがわかる。
アルコール感というか、パッと散るような軽いドライさに乗る鮮やかでハイトーンの酸味。
そこに乗る仄かな熟成感、石や黒糖風のニュアンスと。
じゃあ生じゃないからとろっと絡むようなテクスチャはないけど、クリーミィ感とか厚みはあるわけ。
トロピカルとか香りとかそういうとこじゃないのよ。
冷めてくれば優しい甘みと、ウッディさが顔を出す。
う~んエレガント。

生ハム×燗は生ハムの塩味が勝つから、もう甘みとかのある梅津H26/60山田みたいなタイプのほうが合うのかな。
今日の生ハムはチンタ・セネーゼとかいうイタリア・トスカーナ・シエナ産の幻の黒豚だ。
赤身と脂身がはっきりしていて、脂身の質感は特に抜群。
クラテッロ・ディ・ジベッロの高貴さに、イベリコ・ベジョータの旨みがあるようだ(ような気がする)。
まあパルマとかの人からしたら、別にあれ大して変わんねーよ商売じゃんって話らしいけど。
チーズのニュアンスが濃厚で、そこから肉の柔らかく溶けるような旨味が来ます。
都内の生ハム屋さんを誰か教えてくれ。
これは日本橋三越のハム屋で今月の商品として売ってた。


もう10日目くらい?
落ちるということは全くない。
ベースがクリアーすぎる。
少し柔らかく軽くなったかのような酸味から極控えめに甘みがフワッと。
独特の石味というか熟成味が歯切れよく。

何だろうね。
へたしたらゴクゴク行けるくらいの軽さ薄さなんだけど、物足りなくない。
少しほめ過ぎてやれば、エレガントさを抽出して飲んでいるかのよう。
気高さがあって、田舎臭さや野暮ったさが皆無。










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