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日本酒感想日誌

トゥーレーヌ・ブラン・リュリュ2015 二コラ・ルナール

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本数が限られており超人気の人。

96、97とほんの僅か造られたワインは一部で話題に。
99年にあるドメーヌで働き始めましたが、彼の名前はクレジットされず。
2000年代前半、ルメール・フルニエというドメーヌでで醸造責任者を務め、カルト的な人気を博し天才とも奇人変人とも言われたとかいう二コラル・ナール。
2004、5年に彼がドメーヌを去ってニートの風来坊になるとそのままドメーヌも廃業へ。
そんな彼も50歳になり、2011年から細々と自身の名前で、借りた畑のブドウで造り始めるもなかなか安定せず……そんなお酒。





微発泡、そして個性的な味わい。
シュナンというのがよくわかってないんだが、あんまりシュナンっぽくない。
品種は違うのに明らかに昨年飲んだキュヴェ・ジェイと近しいニュアンスを感じる。

軽く微発泡で、シュナンってほど酸味は強くなくて、やはり独特のゼラニウムを思わせるような甘いハーブの花のような。
そりゃカリンといわれればカリン、ハチミツ。
少しライチのような感じ、リンゴ、レモン、ほんの少しマスカット、洋梨。
軽く発泡を感じつつも、ややオイリーな粘性もしっかりととあって。
やっぱりそれなりに酸味もあるのか。

しかしうめえなこのオッサン、ヘマしないでちゃんと造ってくれりゃ文句ないんだけど。
ミネラリーな塩気、ほろ苦さは少し骨太さもありつつ、そこからの一体感のあるクリーミィな味わい。
物凄く集中力があったり鋭いわけではないのに、厚み、広がりスケールが大きい!!
そこから出てくるちょいとした甘み、香り、酸化感もちょうどいい。


これ凄いわ、シュナンの人というのもわかる。
何だろうねえ、円いもので飲めばブドウの熟れみたいなのも感じられるし。
ガス感があってクリーミィで、酸や香りは違うけど、良い日本酒で近いイメージのものもありそうだけど。

シャンパンぽいといえばシャンパンっぽい?
こってり感も出てるし、そこからガス、クリーミィ、キレのいい酸味と香りの広がり。
ミネラル感も気持ちいいな。
でも円く弾力のあるオイリー。

旨みコクたっぷり、蜜っぽさもあるけど、スッとクリアーに綺麗、軽妙なとこは軽妙でピュア。
自然派で酵母っぽいエキス感たっぷりみたいなのがあるけど、ちょっと洗練度が違う、都会的な表情もある。
香りもまとまってきてトロピカルというよりはそこまで安っぽくもなく、品のある果実の集合。
フワッとスッと抜けて、仄かに残る甘い余韻。
ミネラル味もジャスト。

なるほど~これはちょっと痺れるね、
ワインの世界で超絶スゲエとはならんかもしらんが、明らか醸造家として抜けたものがある。
地権者ともめたとか、ボトルがあれでダメにしたとか、ほんとにそういうのさえなきゃね。
つーかちゃんと造ってほしいんだけど無理な人なんだろう、天才だけど。
2015が今頃出てくるのとかも、こだわり強すぎるんだろうなあ確かに文句なく旨いけどさ。
本当に味わいとか香りとかだけじゃなくて、液性とかで感じるものがある。


あんまり縦方向にシュッと行くようなワイングラスじゃないほうがいいな。
バレリーナⅡだとオイリー感とか熟れ感がはっきり残るものもあるけどちょっと寸足らず?
カジュアルにゴクゴク行くならラディコングラスが合う、適度に幅が出てクリーミィさが良く出るし、縦横バランスがいいかもしれない。
渡辺隆之でのめばストンとした液体の重さにとろみを感じ、ビターなミネラルの海の深さ、果実味から抜ける酸味に乗って少し梅っぽいような微妙な香りのニュアンスが感じられるだろう。
バレリーナブルゴーニュとかも合うかな。
ここまで開いてくると確かに鋭い酸味がでてきて、たしかにシュナン。
それでも嫌いじゃないから凄い。
オークなウッディというよりは日本酒っぽいウッディさか?

うまいわ、うまいってか天才。
余裕で飲み切れるけど、少し明日に残しておきたいかなあ。
すこし梅っぽさがあるのかね、酸味も旨味も。
酸化具合というか熟成具合もジャスト。
クリーミィからほんの少しだけ優しくスモーキィ。
俺が30億くらいもってたらこの人に畑買ってあげたい。



2日目。
なんだろうな、少し色味が違うんだよね。
ちょっとピンクとかブラウンを感じるような色というか。
んでもって今日の香りなんかかなりシャンパン。

まああんまりシャンパン飲んだことないけど。
シャンパン飲まないのは基本的に酸っぱいのと、ガスもの長熟理論(日本酒にも通じる)で、ちゃんとした飲み頃を拾うのが難しいから。
若いの飲んだって酸っぱくてガスがウザったいだけだしね。
某バーで1970年代のロゼのシャンパンのんだけど、モカフレーバーがやばくてそれはもううっとりでした。
ああいうのがのめりゃ買うんだけど……。

このお酒に関してはなかなか面白い知見を与えてくれます。
これなんか飲むと、シャンパン好きのモウカンさんが最近シュナン押しなのもすとんと腑に落ちる。
その上で、僕なんかが飲んでもいい少しの甘み、酸化熟成感、あるいはタレ感とでもいうか。
ピンと張った個人的には少々キツイ酸味もありつつ、まったりスローメローエレガントなものもある。
酸っぱいんだけど、俺が好んで飲めるレベルの完成度!であり、香りなんかも面白い。
自然派っていう先入観ではなくて、シャンパンって気持ちで飲んでほしいかもしれない。
薄さも感じないし、アンダー5000円でこれはジャンルとかストーリー関係なく、お買い得だと思う。

いやこの人たぶん天才なんでしょうね。
いろいろタラレバを考えずにはいられない人、今もかなーり問題のある状況らしいだけに余計に。
しかし風来坊してて借りた畑でモメまくりながらぽっと造れるような酒じゃあない。
このオッサンと関係たもってるラシーヌの合田さんもすごいとおもう。






















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