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日本酒感想日誌

【1403】松の司 純米大吟醸 竜王山田錦 山之上2019BY

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今年、2019BYの2種目、山之上。
昨年もリリースがあって、通常とは違う仕込み水を使っていて異色のレシピなんでしょうが、結果的には個性的で昨年の中では一番のお気に入りでした。
はたして今年はどうでしょう。






やはり山中よりもはっきりとこれが好きですね。

う~ん。
軽快でキメは感じるが、一方で重心が下というか縦方向に深さも感じるような気もする。
山中はかなり華やかにジューシーな方向に振っていたんですが、これは少ししっとりしているような感じですね。
そこそこ甘みもあって香りも十分なくらいあるんですが、どちらかというと優雅にバニラやバナナ系と、そこにブドウ。

しっとりサラ~っと広がっていくんだけど、そこからの収斂性や切れ味がちょっと違う。
ある程度ズンと太いアタックというかミネラルというよりは味が強い感じで、土の味なのかなあ。
さらあっといってちょっと静岡吟醸に近いようなとこはたぶん水の砂礫ってとこですよねえ。
そんなにズバッと行くようには感じないんだけど、最後の最後に一瞬ビッときてフィニッシュ後にミネラル香がばっと広がる。
標高とか傾斜も関係あるのかもしれない。

今飲んで、素晴らしく仕上がっていて美味しいです。
酸味のキャラクタみたいなのもあって、その中に品よくバニラリーな感じで甘みが入って。
ブドウ的な感じもでて松の司のブルーっぽいなと思うのはこっち。
テクスチャ的にはたぶん飲み比べたら同じ砂礫でもかなーり違うと思われる。
砂礫の軽さをしっとり表現してて、より若干クリスプにフローラルでジューシーめに仕上げてあった山中と。
けっこう甘みは出てんだけどね~艶ややかさもあるんだけどね。
あとはやっぱり微妙にラストの味の出かたとか。


ふ~ん。
こういうのは飲めば飲むほどわからなくなってくるのであきらめたw
ただ昨年まではこのシリーズいささかストイックがすぎるとこがあったんだけど、ちょっと今飲んでも楽しめるような味わいにはしてるんだと思います。


アビスと比べると全然違う。
アビスのほうが酸味が柔らかく全体にあって軽く、そこからお米ジュース的な味があるような気がする。
ある程度の沈み込みは作っていて、キレ感とかフィニッシュ後にミネラル香もあるけど、そこまで焦点を絞ってない。
2日目ってこともあると思いますけど。
軽快さを基本に、少しバランス整えているようなイメージでしょうか。
コク感も少し強いですね。

うん、でもやっぱり山之上が好きなんですね。
これもかなり不思議な味わいではあるけれど。
やっぱり表面はサラッと軽くて、それでいてしっとりメロー。
酸味の明るさからブドウ系の香りとかもあるんだけど、乳酸系とかしっとりメローな酸味のニュアンスもある。
そのあとにズーンとくるとかシュパッと切れるというよりは、味として収斂性がくる、いや素直に下に来るのかな。
そこからの辛味なんだけど、抜けた後の余韻は抜群。
微妙なんだけどすべてが違うんだろうなあ。


僕の考察としては前半は静岡吟醸みたいな感じもあって、これはたぶん水なんだろう。
後半は松の司っぽくて、それは酵母とか造りもあるんだろうけど、水の面から不足する本来のらしさをテロワールの特徴でそこを補強できるからなんだろうなと。
きちんと原料の特性がわかれば、日本酒は組み合わせの要素が多いので、表現の幅は広いんでしょうね。
それだとあれだからやっぱり最終的には生もととかで純化してくのが方向性としてはわかりやすいのかなあ。

こうなるとワインかぶれでも、ただ地元のお米だから地元の水使って最高ですよね、みたいな単純なこと言ってる仙禽はそれっぽいこと言ってるだけで、はるばる水運んでる九平次のほうが理解が深いんだろう。


でも細かいとこの解像度が詰まってるよねえ。
少し常温に温まってきて感じ方が違ってもきちんと深いとこが出てるよな。
そうなってくるとアビスのほうがさっと行って、味はあるんだけど、酒の形が違う。
もう酔っぱらって何もわからない。




















2 Comments

みりん says..."ようやく入手できました"
遅まきながら、ようやく店頭で見かけて、09月出荷ロットを購入できました。
「そろそろ弓削が入ってきますよ」とも教えてもらえ、そちらも楽しみにしています。

バナナやメロンに白葡萄を感じる吟醸香でバニラがうっすらというのは、本当にちょっと良い静岡吟醸の雰囲気を感じますよね。同時に購入してきた磯自慢の大吟醸ともやはり共通性を感じる含み香があります。味わいの立体感・舌触り等の部分ではやっぱりハッキリと異なっていて、そこもまた楽しいです。
いずれにせよこうした澄んだトーンのお酒が好きな人には堪えられないお酒の一つのように思います。

そういえば、コロナ禍で而今の火入れ純吟雄町も入手できましたが、まあこの松の司ブルー“山之上”の方がやっぱり好みです。

磯自慢は、これもコロナ禍の影響なのか出荷が10か月ほど前のボトルが買え、追熟されている効果で案の定更に美味しくなっていました。こうした美しい味わいの熟成酒が適正な価格で販売され、それが解るユーザーに支えられるというのが理想なんだと思いますが、そもそもこうした味を評価できるユーザーが育つ環境が日本酒関連ではほとんど無く、いつまでも歪んだ状況が続いているように感じます。ワイン関連の方にも歪みは有りますが、外では良いワインバーでワインを飲んだ方が穏やかに楽しく過ごせます。個人的には少し残念な状況なのですが、これも現状では仕方が無いと感じています。

2020.10.22 19:02 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: みりんさん"

このシリーズは出荷のタイミングがまちまちなんで、そこが難点ですね。
酒屋によっては地域別に固執せずに、ブルーを通年置く、みたいな考えのとこもあるので。

静岡っぽさはありますね。
杜氏が磯自慢を好きなみたいなので意識している部分もあるでしょう。


磯自慢は最近ご無沙汰なので、飲んでみたい気はするんですけどね~。
磯自慢のハイクラスは早飲みがイマイチっぽいので、おっしゃるような追熟が必要かもしれません。
そのあたりが手が伸びにくい一因だったりします。





2020.10.26 01:13 | URL | #- [edit]

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