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日本酒感想日誌

【1404】土佐しらぎく メルシー衛門 生酒 2019BY

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とどろき酒店×土佐しらぎくのコラボ商品で、洒落衛門の生酒のおりがらみバージョンだそうです。

フルーティを抑えてミネラリーを活かしながら、いい意味で水のようにガブガブ行ける商品なので、あえてのおりがらみがどうなのかなあという感じです。
吟の夢55%で15度以上16度未満。





かるく発泡もありそう。

なるほど。
ちょっとライトで緩くした微発泡酒、あるいはこれもとどろきさんのPBですが少し甘くなくしたCO2みたいな。
この商品を飲んだことがあるので、ちょっともったいないなとも思いつつ、土佐しらぎくはいつもどんな商品でも大外しはしない蔵です。

軽くしゅわり、あるいはそこまでいかずにパチパチくらいかなあ。
優しくマスクメロンっぽい香味が優勢かな、ラムネとかブドウとか。
15度よりもともすると軽く感じられるくらいで、あえてフワッと軽めに表面は軟水のような雰囲気の造りになっています。

やっぱり一呼吸おいて味わってみるのこの企画商品らしさもあり、凄く良いですね。
またこういうお酒を飲むと目指す味わいも色々あるだろうし、そこへ向けてのアプローチや表現も色々な方程式があるんだろうなと、面白さを感じます。

少し甘酸とか濁りのエキスも感じるんだけど、やっぱり甘さは1歩控えめ。
パッと粉をはたいた様なドライ感が凄く気持ちよくて、舌への軽いアタック感もタッチとして気持ちいいです。
一般に良いと言われるビロードとか、包み込むようにねっとり絡むのともは違うんだけど、こういう軽めのアタックの舌への刺激感は僕は舌を絡めるような快楽にも似て僕は凄く気持ちよいと思うんだよね。
んで優しく物足りなくない程度に香りを連れながら、ミネラリーさは鋭くシュパッとというよりは、ドライ感とかアタックを適度に感じさせながら縦方向にストラクチャを担保するような感じで。


蒸し暑い時期にカジュアルに飲むのに不満なし。
あえて言えば濁りじゃなくていいんだけど、みんな好きでしょというのと今年は少し違うのをというサービスでしょうね。
僕は次は火入れを飲みたいです。

おりのぶんのトロミとか柔らかさなのかな。
たぶん意図的にやってると思うんだけど、凄く硬いというわけではなくて、ボディはフワッとさせつつ芯はバリっとさせてるようなね。
表面の軽いドライな風合いとか。
色んなやり方があるなと。
それでいて痩せていてドライ感が鼻につくのではなくて、ある程度の潤いとか生のぽちゃっと感を円く球っぽいイメージで補強に使ってるような。



生酒がゆるいとかそういうことをいう人がいるんだけど、そんなわけないんだよね。
火入れで失われるものがある以上、生酒のほうが構成要素としては精緻かつしっかりしていてダイナミックなはずなんですよね、解像度とかも。
例えばじゃあ生酒のほうが一般的にアルコール度数は高いわけだけど、逆に火入れのほうがアルコール感が浮いてくるようなお酒が多くて、それはその辺のバランスだと思うんだけど。
劣化してなくて、出来がおかしくなければ、生酒はもっともっと精度の高い世界があるはずなんですけどね。
もちろん引き算の美学もあるとは思いますが。

言い出したらキリがないんだけど、日本酒って旨くて重いお酒なんで、やっぱりそこを何とかするってのは意識しないといけない。
もちろんうまみたっぷり重くて旨いってお酒もあるけど。
酸味とか、潤いクリアー感、1番足りてないと思うのはべたっと扁平で縦方向の立体感とかストラクチャ。
そこは色んな処理の仕方があって、アイディアとバランスと完成度。
酸味とかは強調しているお酒は増えてるけど、じゃあ質感はどうなのって言うと千差万別。
昔の辛口キレみたいなのもそういうことだったんだろうな。



2 Comments

龍力大好き says...""
しらぎくの限定物ですか。ああ、飲んでみたいですねえ。京料理のお店でも出される鯛の昆布〆と合わせて出されたのがしらぎくだった覚えがあります。個人的には奥丹波のお酒に少し似ていたりするので、また買わないといけないですね。

最近、私は龍力生酛仕込み雄町氷温10年物と8年物のそれぞれ火入れと生酒4本を飲み比べしていました。このお酒に関しては10年物の生酒の5日目が最高だったのですが、別のお酒の睡龍だと火入れ10年ものが良かったりと設計によって違うかなと思いますね。ただ、若いお酒だと生酒の方が良かったりする場合が多いかもとも思います。個人的には結構年代物をいただく機会が多いので、火入れか生酒を気にするほどではないのですけどね。

最近の記事で鳥飼を見ましたが、懐かしいですね。割と焼酎の飲み始めの時ははまりましたね。途中からバーで面倒くさくなって、黒糖焼酎のれんとばっかり飲んでましたが。鳥飼も少しいけるなら、オールボーとかラキやウゾもいけるかもしれません。まあ好き嫌いが分かれるお酒ではありますが。
2020.07.16 22:59 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 龍力大好きさん"

しらぎくは良いですよ~。
少し香りのあるものもありますが、それでもキレ感みたいなものもしっかり造っていて、龍力大好きさんにも合うと思います。
確かに夏の京料理なんかと飲んでみたい気がしますねえ。


そして相変わらず贅沢な龍力飲み比べを。
きちんとした熟成モノなら火入れや生というのは関係ないですよね。
睡龍はこないだ生もとのどぶをやって、改めて他のものもやりたいな~と思っています、良いお酒ですよね。


ウゾーなんかは耳にしたことがありますが、こっち系のお酒だったのですか。
鳥飼は今の好みではないんですが、改めて飲んで出来がいいなあと感心しました。
今年の夏は少し焼酎強化月間になる予定です。




2020.07.18 19:29 | URL | #- [edit]

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