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日本酒感想日誌

【1405】天明 kitakata yamada 東京精米86 2019BY

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天明の新商品ですね。
磨き86っていうのはここ数年他の商品でも試行錯誤してた必要最小限の精米で造りたいっていうやつで、東京の有名なお米屋さんで精米してもらっているそうです。
お米は喜多方産山田錦。
直接的には昨年の時点でプロトタイプが頒布会とかでは出てたみたい。


13度の低アル、うすにごり、うつくしま夢酵母 F701というのは若干不安。
あくまで僕の好みとしてね。
火入れしてるかどうかは書いてない。







とりあえず上澄み。

含んでニッコリ、さすがですね~わかってる。
言ってしまえばドライ系で、磨かない天明系の味わい。
そりゃそうだよね、このお米で甘酸っぱい低アルです!みたいなバカなわけないじゃん。


香らない、甘くない、酸味も不自然に高めましたということはなく極めて抑制的なお酒です。
含んで感じるのはややドライなお米の味わい。
雑味は無くて、偏見を恐れずに言えば焼酎の水割りくらいのスムースさで行ける。

液性とか展開もフラットであえてメリハリとか装飾を省いているような印象。
瑞々しさはある、酸味はかなり抑えてあるが自然な範疇で少しだけあって、明るさはある。
ドライなお米のシンプルなある意味で生米パウダーのような味わい。
薄さを感じさせない自然なトロミやストラクチャ、きちんと構造感を感じて、言ってしまえばシンプルなエネルギー感。
シャープにスバっと来るキレ感とかもあえて作ってなくて、瑞々しさで味をあまり感じさせずにスーッと行く、軽く舌ににじーんと響くかなくらいのタッチで、余韻は長い。

素晴らしい。
なかなかこれを飲んで美味い!と手放しで称賛する人は日本酒界にはまだ少ないかもしれない。
どっちかというとナチュラルワインみたいな文脈で売ってやるとわかりやすいんじゃないでしょうか。
クリアーでシンプル、わかりやすい味わいをわざと無くして。
かといって凄いのはコレで酸味を出してみたいなありがちなところに走らないところ。
さっばりも飲めるんだけど、その中のお米の味わいを感じていきたい。
有機栽培米とかでやってほしい、たぶん違いが如実に出そう。


おりを攪拌して薄濁りで。
うっすらとラムネやバナナ系のニュアンスがついて、最低限の甘やかさが出る。
しっとりシルキー、少しフカフカ、軽めに厚みや弾力感も少し感じさせてくれるようなタッチに、適度な酸でほんの少しだけきゅっと締まる。
味が少ない分、低くても酸味はある程度ビビッドに感じられるかもしれない。
味は少ないのだが、やはり薄さは感じさせずに潤い、円み、立体感とお酒の形がしっかりバランスが取れて安定していて不満がない。
そしてシンプルなお米の味わいが最高に気持ちいい、余韻の残り方もいい。


はい天才。
新世代の基準となるような、ナチュール・サケ。
日本酒マニアを自称してこれを飲まないのはあり得ない。

2020年代、この方程式がジャンルとして確立しなきゃいけないし、他も今すぐ後追いしてほしいとまで思う。
クリアー、ライト、でも薄くない。
酸味を出して上っ面をワインぽくしただけの物とも違う。
きちんと構造があって、シンプルな味わいがはっきりと構築されていて。広がりとかメローさとかもあり、何よりお米でもある。

表現はこのジャンルが深まってくれば色々あると思うんですよ、
別にもっと酸っぱくしたりソリッドにしたりガッシリさせたり、じゃあちょっと違うお米を使ってみたりとかね。
大事なのは最先端の純米酒であるということ、モダンでクリアーでライトなんだけれども、他の酒類とは違うお米の味わいを表現しようとしていること。
そして上っ面の味とか香りとかじゃなくて、テクスチャーとかストラクチャーとか質感の部分まで意識が及んでいること。
また磨かないことでお米を全部活かせるので、それが本当のテロワールの表現につながっていくのかなと。

本当に2020年代、基準になるべきNEO純米酒の完成形の1つです。
これを形にして世に問うたことを誰よりも最大級に評価します。

あえて言えば、モダンにさっぱりした、ある種のそっけないくらいんだけど詰まったお燗系のお酒とか?
ああそうか、そういわれるとちょっとほめ過ぎたか?
でもそうなると13度、でもなかでこれだけシッカリしているというのもやっぱり天才で2020年。
もやっぱり大吟でも、カプでも、ワインをただまねただけのお酒じゃないとなると、ここを掘らなきゃいけないんですよね。
その中で最低限の86でお米の個性出しつつ、これだけクリアーにライトに飲みやすくってのはやっぱりすごい。


うん、クリアーにモダンに、でも余計な味わいや装飾は削いでという方向に2020年代は向かわなきゃいけないんだな。
もちろんそれと反対にあえて装飾をつけるというのも必要ではあるけれど、まずは本質を掘っていかないといけない。
後世評価されるのは絶対にこっち。
別に低アルでなくてクリアーとかモダンとかでなくてクラシックオンリーでもいんだけど、それは松の司ブルーでも、会津娘の壌でも良いんだけど。
クラシックに立ち返った表現、安い味わいに左右されない質感、その上でどうしても今っぽさとか、あるいは製法的な最新のというのは必要かな。

強くはないけれど段々と乳酸っぽさ。
じわじわと広がるドライな味わい。





2日目。
うーんしかし昨日長く書いたな、自分でも読み返す気がしない。
まあ今日も変わらずですね。
上澄みから行くんですが、モダンにドライ、それでもお米の旨味をこうなにははっきり感じさせるというよりは漂わせて纏うような。
ブライトさもあって、少し乳酸っぽいような味わいのようでくどくなく、よーく味わってみるとそこから極々仄かな果実味。
少しだけすーっと清涼感やバニラ感なんかもありながら、ウォータリーでかつ余韻でフワッと感じるようなお米のニュアンスとストラクチャとね。最高。

今日はラタトゥイユをつくって、サーモンのバターソテーにもエルブ・ド・プロヴァンスで申し訳程度に南仏の風をw
それでも行けるぜ天明

唯一問題があるとすると、果たしてこれにオリが必要なのかどうなのかということ。
本当に味気ない硬水くらいでもありな気もするし、まあ流石に少し色付けてやった方が良いのかもしれない。
お米の味わいも少しプラス、ブドウとかニュアンスもプラス、悪くないんだけど削いで鋭くしたい気もする。
その辺のところをね、酒屋電話して聞いて来いよと。蔵元資料コピペして、ろくに飲まずに届いたから並べるかって死ねよ。
糞みたいな酒屋に売らせないで俺に売らせてくれ。
















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