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日本酒感想日誌

【1446】松の司 純米大吟醸 竜王山田錦 弓削 2019BY

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恒例の松の司ブルーですが今年3種目(4種中)となりました。
土壌は粘土+砂という土壌だそうですが、なんと言っても山田錦の栽培には粘土質が良いらしく、この後に控える本命の駕輿丁(粘土)へ近づいてきたぞというような感じです。

今年ここまで若干フローラルさが目立つようなところがあり、狙ってなのかどうなのかは不明ですが、それが続くと若干面白みがなくなってしまうかなあというのは危惧するところです。一方でその兵庫のいくつかのお酒のように、山田錦には自然とかろ委が湧いてくるようなところもあるので何とも言えませんが。

以下はいちおう引用しておきます。

当蔵のある弓削地区は、鈴鹿山脈から流れる日野川が大きく蛇行する直ぐ南に位置します。日野川の蛇行に加え、祖父川など3つの細い河川が交わり、近隣の土地よりも低いことから、多くの水害に見舞われてきた地区です。
そのため、隣接する橋本・林地区と同じ粘土質に砂を含む土壌ながら、川からの砂利など鉱物的なニュアンスからか骨格のしっかりした酒質となりました。硬質で男性的な個性は蔵の井戸水のゆったりとしたミネラル感ともマッチし、弓削地区特有の味わいを形づくっています。



いくつもの細い川が流れ、駕輿丁と同じ粘土と川砂や小石が混ざり合った土壌。少しグレーがかった粘土は駕輿丁のそれに比べてやや水はけが良く、ふくよかながらも繊細さのある質感の米が育つ。







蔵元の説明を読むと好みであるような気がしますがどうでしょう。

面白い味わいになってるかな?
やや軽めで、やはりほんの少しですがフローラルなニュアンスも漂いつつ、確かに鉱物的なミネラリー感が独特の味わいだ。
これはおそらく田圃別の他のものと飲み比べてかなりハッキリ味わいの違いが判ると思う。

とはいえ金属感のあるような収斂性とか苦みが強いという感じではなくて、透明感を感じるように小気味よく粒が整ってパリッと折り目正しい感じとでも言えばいいか。ちょうど良い塩梅でこれが特徴なのだとしたら素材の素性をうまく活かしてるなという気はします。
そのあたりの微妙なテイストや透明感から、こざっぱりとしたブドウ系の香味にほんの少しだけフローラルがあるかなというくらい。

僕はそこまでがっちりとした男性的なイメージははあまり感じない。
土台はしっかりしたうえで、やや軽妙で洒脱とでもいうのか、育ちの良い都会の好青年みたいな印象ですけどね。
それなりに甘みなんかも感じるところがそのように思わせるのだろうか。

こちらも力を抜いて、サラッと飲んで素直に美味しいお酒だと思います。
高級ゾーンでかつまだレギュラーではないMatsu2018だとか年初に飲んだ限定の純大に近いニュアンスも少し感じ取れますね。
ほんのりと上品な甘ウマさが出てきてるというか、落ち着くべきところに差し掛かっているというような感じでしょうか。そこに酸味の透明感やクリアーさを湛えた響き音色があり、ミネラリーな土台がある。
夏前にもっと溌溂としたところで飲んでも良かっただろうし、もっと育ててももっと深みを見せてくれるかもしれません。

良いな。
酸味の表現の豊かなこと、キツくないし安っぽくないんだけど、溌溂ともしてるしある種のシャープさもある。
さらにそこからクリアーな響きでフレッシュなブドウの香りがほのかに漂い、何回も言っている(それしか知らない)んだけどアレクシス・ワイセンベルクのドビュッシーのようだ。
ほんの少し育ちつつある10月のエキス感はあくまで品よく邪魔しない程度に、月にうっすらとたなびく雲のような絶妙な情景。
前述したミネラリーさやほんの少し感じるドライさが絶妙に、厳かにゆったりとした音色で全体を引き立てる。

良いっすね~。
散々飲んでるし、もうお前のことはわかってんだよというところもありながら、うっとり。
松の司をワイングラスで飲むのもアホらしいんだけど、これは極薄いもので飲みたい、う~ん新里明士の蛍手とかね。




今宵は台風の襲来を控え雨天ですが、金継ぎの跡を月に見立てて眺むという作品。
共箱には寂蓮法師の句が添えてありました。新古今和歌集ですか。

月はなほもらぬ木の間も住吉の松をつくして秋風ぞ吹く      




1日あけて3日目です。
まず龍力の秋津生をたっぷり飲んでます。
その上でですが、恐ろしく美味いですねこれ。
ほんの少しラムネ&フローラル的な香りと、味わいがうまく開いたたっぷり感、その幅と備え持つミネラリー感とのバランス。
そこそこ甘さも感じ、それと一体感のある旨味も感じ、いささかの下卑た熟成感も感じさせることは無く、適度なクリーミィさやミネラル感、エッジの立ち方?
うおーこう来るのか、ここにきて今年の松の司の着地点がわかったというか。素晴らしい一体感。
変に通ぶった収斂性とか硬さ、あるいはこれは寝かせて面白いんよとかでもなく、この時期開けて3日目に王道の素晴らしい味わいが来てます、当年ものの火入としてね。
これは、こういういい方は好まないけど、ニワカ的な人にも理解の及ぶ形になってると思う。それでいて一歩うざったくない。
ミネラル感もきつすぎず、良い味わいの引き立てで、それでいてズドンと太く中心を射抜くようなね。力強さや適度なリズム。
これは参りました。

このいい意味での粉っぽさクリーミィさミネラル感と、とのスケールとか構成リズム、そしてそこから匂い立つような香りや味わい。その辺が感じ取れなきゃ意味ないよ。








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