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日本酒感想日誌

シャトー・ポンテ・カネ2003

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久しぶりにボルドー

ポイヤックのポンテカネ、5級ですがそれは格付け当時の話らしい。
ムートンの向かいで、とくに2004年からビオディナミ農法に転換して2010年には格付けシャトーで初めてオーガニック認証とビオディナミ認証を取ったそうです。
ビオ系の好みはあるとしても、結果として2009年2010年と連続でパーカー100点となり、近年は1級にも引けを取らない評価とかなんとか……。

ただし僕は素人なのでよくわかりません。
今回は2003年なので転換前のものになるわけですが、一応評価は上々のようです。
25000だったけど、ネットだと2万で売ってるとこあるな。送料とかポイントとかあるのでそこまで差はないけど。





いちおう2時間前に抜きましたが、減らしたわけでもなく栓もしたので、そこまでという感じのはず。


濃い紫色だ!
カシスにインク、サイプレスかユーカリのような青いスーッとしたもの、革かともすると少し焼いた肉。

含んでも濃い(笑)
味の前にまずなんというかタッチが、ともすればドロッと爛熟したような。

味わいはどうでしょうね。
酸が低いとか書いてあったけど、それなりに酸味で引っ張るように感じるんだけど。
そこまで甘みは感じずに、煮詰めた酸っぱめのカシスとかブルーベリーから少し花なんかも感じ、スパイスが出て来て。
タンニンとかっていうことなのか少しビターにカチッと脇を固める。

うーん。
もちろん悪いはずもないが、とにかくこの濃さには面食らう。
ふくよかで厚み弾力はあるが、そんなに荘厳とか堅牢とかソリッドさみたいなものは感じないので、あんまりボルドー左岸ですみたいな感じがしない気がするのだ。
飲んだことは皆無だがアメリカン、あるいは右岸?
どろっと重く流れるスピードは遅く、かろうじて酸で流れを担保する。
もう少し熟成すれば甘さみたいなのが立つんだろうか?


ドロッと濃密な液性と酸味の中から花かあるいは桃とかのストーンフルーツなニュアンスが出てくるのはかなり良いと思いますけどね。
タンニンからくるのか黒い感じの香りに、穏やかなスパイスやその他の要素が溶け込んで、その匂い立ちみたいなのもいいと思う。インクな感じも良い感じはある。
ただこれが凝縮感と言われればそうなんだし、ゴージャスでマテリアルな美しさは感じるが、研ぎ澄まされた美や洗練された表現の美は感じようもない。

しっくりは来ないよね。
ジャンル違いで、フルボディの生酒と極淡い香味の質感を身上とする磯自慢ブルーボトルを比べるようなもんというか。
でもこれをなんか2003のスターですとか、ポンテカネの2000年代でも上位の出来ですとか言われると、なんかもうその尺度そのものが合わねえなって感じもするんすよ。出来は良いんだろうけど路線が違う。
18号カプのブヨブヨ甘口サイコー!!みたいな人を、何言ってんだコイツ……としか思わない感じとというか。

これくらいの濃厚さだと、確かにこれをビオ転換してどうなったのか気になりますね。
09、10なんて今飲むには若いだろうし、07あるいは08か11あたりかな。
なんかちょうど良くなってそうな気もしないでもないというか。
これをベースにしたら、そりゃかなりはっきりわかるんじゃないかなと思う。
ある程度の大量生産のボルドーでビオでちゃんとしたので価値あるんだろうし、転換後のものってボルドーの中でも必ず飲むべきなのかも。

うーむ。
じゃあいいブルゴーニュを想定して、悪いわけじゃないんだけど、微妙に何かが違う。
そしてその微妙さがわずかなんだけど、ハッキリ隔絶してるのだ。
偉そうに言えるほどどっちも飲んでいるわけじゃないのですが。
例えば神の雫の作者なんかテンション的に明らかにブルゴーニュ派ですが、なんかその気持ちがわかるなあという。
ウンチクの部分が大きいということもあるんでしょうが、オタク気質でこだわり派の人はそりゃブルゴーニュでしょうね。
あとは表情、いや奥にある気質みたいなのが違って、歴史的にボルドーはイギリスの酒で、ブルゴーニュはそうじゃないみたいなね。
僕はその現地の人じゃないのでわからないけど、きっと現地だと歴史的な肌感覚、もっと細かい文化の違いみたいなものもあるんだろうな。
上っ面は変わんないよ。大吟醸とジェネリックカプとで凡庸なら一緒だけど、突き詰めると違うみたいなね。



2日目に1杯半くらい。
悪くはないんだよね。
まだ濃いが、少し飛んだ分酸味が先行して飲みやすいのかな。
黒い感じは悪くないんだけど、当然2日目で細かいニュアンスは飛んでる。
ジュヴレっぽいなと思うところもあり、細かいところで何かが決定的に違う気もする。

本当に文句は無くて、食事会で誰かにおごってもらうとか、あるいはデートでレストランで入れても文句はないけど。
わざわざ買って家で真剣に飲みたいときにこれを選ぶかというとどうだろう。好みの方向性が違うということになるんだろうか。
値段もあるよね、これは1万なら安定して手に入るし喜んで!なんだろうけど2万超えてくるのでね~。
とはいえ改めてもう少しボルドーも飲みたいです。



























2 Comments

みりん says...""
ボルドーにも勿論興味があった頃を思い出しながら、とても興味深く読ませて頂きました☆

どんなに美味しいと聞いてももう食指が動かなくなったキッカケがなんだったのか忘れましたが、五大シャトーを順次飲んでいっても心が高揚しなかったのが大きいように思いますし、パーカーポイント高得点のボルドースタイルのワインが日誌係さんが書かれているように「出来は良いんだろうけど路線が違う。」感じや、ある程度若い状態では濃過ぎるのに辟易したのがまずは要因だと思います。
そもそも妻が「ラフィットやペトちゃん(シャトー・ペトリュス)なら飲んでもいいけど、別に飲まなくてもいい」と言っていたのについに合点が行ってしまったのが最終的なものかもしれません。もう本当に高過ぎますしね(笑)

とは言え、何故ボルドーが“ワインの女王”と言われるのかが解るような、タンニンが溶け込んで甘く優しくエレガントになり、“ピノ化”にも似た印象を受ける古酒を飲むと、こうしたワインには少し魅力を感じますが、これは行きつけのワインバーで掘り出し物を稀にお勧めでグラスで出してくれるので、それを飲むくらいで良いかなと思っています。そもそもピノに似ていて美味しいと感じるのならピノそのものを飲めば良いだけで、ピノっぽいボルドーを探す必要はないと感じるからです。古酒は一本一本状態が違っていて、二匹目のドジョウは居ない事も多いですしね(;^_^A

2020.11.15 15:13 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: みりんさん"

自分はまだまだ数えるほどしか飲んだことが無いのであまり偉そうなことは言えないのですが、食指が動かないというのが理解できてしまいますね。
別に全く出来が悪いとかそういうことではないだけに余計に……。
おごってもらえるのならいくらでも飲むんですが(笑)

もっと古いものは飲んでみなければ、とは今回思いました。
これに懲りずにたまには挑戦していくつもりです!

2020.11.15 22:12 | URL | #- [edit]

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