FC2ブログ

日本酒感想日誌

【1509】松の司 純米大吟醸 AZOLLA50 甕仕込み にごり生酒2020

  0   0


まさかの生、しかも濁り。
確かに去年のものも割とフレッシュな感じだったもんな。
生酒と、にごり生酒の2種展開です。





なんとまあ、普通に新酒的に美味い。
あとこれを何故にごり生で出したのか、納得できる。

滑らかでとろみの強いおり酒、新酒らしくラムネ的な香りもあるが、一方でチーズやヨーグルトあるいは土系のニュアンスも仄かに感じる。
そんなに甘いお酒ではないですがある程度の甘み感もあって、そこまでドライだったり鋭すぎないという意味で普通に美味しい。
そっけなかったり薄すぎたりも無くて、むしろオリの分グラマラスでクリーミィ。

そしてそれがスパァッっと流れるんですが、その中にある種の鮮烈さがあって。
あのー無農薬系のニュアンスがハッキリありますね、躍動感でも野趣でも生命力でもなんでもいいんですが、これははっきりある。
だから甕の効果は置いといて、アゾラのシリーズとしてよく表現できたと判断して、こういうリリースになったんじゃないでしょうか。
ニュアンスの表現として近いのは日置桜ですよね。他だと田村(にいだしぜんしゅ)の甕とか、あるいは澤屋のno titleとかね。
たぶんちゃんとした人が飲めば、この辺のお米の違いってハッキリ明文化できるんだろうな。それくらいはっきりしてきた。それこそジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーの違いくらい。
まだ少し硬いんですが、十分に飲める滋味。

あえていえば甘やかさや、少し香ばしいようなコクとか厚みみたいなものは、何となく甕っぽいかもしれない、経験的に。
濁りじゃないバージョンも当然買ってあるので、そっちを飲んでみないと何とも言えないけれど。


しかしこれは雰囲気あるねえ、久しぶりに来た。
酸味なんかもビタミン感と言うか、いい意味での揮発感なんかも少し。
キレ感が軽く涼やかにシュパッと行くところもあれば、やっぱり甘みとか旨味もたっぷりスケールのあるボディで、それが緩みそうになるところでまたズッと。
基本はとろっとクリーミィでぽちゃボディなのかな。
そこに幾通りかのミネラル感と言うか、じんわり重層的なストラクチャ。

こーれは素晴らしい、進むもん。
酒器とか温度とかによっても、表情が出るともいます。
少し寝かせるとか、デキャンタージュするとか、あるいはお燗も悪くはないでしょうね。

こーれはもっと金取って造れって。
陶芸家に地元の土で甕作らせて、当然仕込み量なんてたかが知れてるわけでさ。
1本3000円でしょ~ありがたい話だけど、1万円でいい、その金で増産してくれ。
これがガングロフに負けるのか?そんなことは無いだろう、いい勝負できるはずだ。

常温に近くなってくるとマスカットのような香りもしてくるぞ。
これは良いだろ。飲み物のレベルとして、劣ってるとは思えない。


1日あけて3日目。
甘い松の司だと……ここまで甘いのはアルティマスとか華やか系ハイクラスくらいじゃないか?
それを涼やかさでまとめていくというスタイル。

















Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:https://osakasj.blog.fc2.com/tb.php/3777-d023d901