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日本酒感想日誌

ロマネ・サン・ヴィヴァン レ・キャトル・ジュルノー2000 ルイ・ラトゥール

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このワインについては書き出すと長いので割愛。
美味しかったら末尾に書くかもしれません。
DRCのRSVよりも良いという人もいるし、何言ってんだドアホ、という人もいるようです。

大手ネゴシアン、ルイ・ラトゥールのドメーヌもの。
区画はRSVの中でも本当に最上。
2000年はボルドーはあたりだけどブルゴーニュはイマイチ。
46000円。





前日に抜栓しときました。

若いな。
まだ落ち切ってないタンニンや収斂性を感じ、やはり飲み頃はまだ5年先~なのかもしれませんね。もっと先かもしれない。
5万という価格が適正かどうかはともかくといて、とりあえず外したって感じはしないので、これを同レベルの味わいを1万代で飲むとかいうのはちょっと無理でしょう。どうしても2、3万はとられるだろうなという感じ。

滑らかな舌触りに、なんというか涼やかなニュアンスがあるでしょうか。
エキス感というか凝縮感、熟れた感じには全く不満を感じない。
ややまだ酸味がしっかりしていて、タンニンも堅牢というような。
少し度数の高そうな味わい。

いやこれは美味いんじゃないのか?
舌に絡むようなテクスチャがあり、きちんと甘やかさもある。
酸味はのびやか、全体には円やかで優美だが、現状はかなりリッチでパワーを感じる。
それを微妙に涼やかにスッと立ち昇るようなものと、ブランデー的な深み、やり過ぎない程度の肉の旨味。



なるほどね~。
まず前日とか二日前に抜く意味が分かった。
瞬間的な香りの立ち方とかならともかく、こう一体感があって纏まる感じがある、慣れていてワインに合わせることができればなおさらだろう。
2日前に抜いてさらにデキャンタージュしてというのもわかる。

さらにグランクリュというのも納得できる。
20年たって、ピノでこれだけ凝縮感があってともすればパワフルで、かつまだ少し硬いくらいなのか。
RSVはヴォーヌロマネの特級のなかでも繊細とか知的で優美とか言われるんだからなおさら。
ただ斜面下のほうで表土も厚いんでしょ?これは後述対象ですが、ちょっとその辺は微妙なコメントのニュアンスの差があるのではないかね。

そういえば全然話は違うけど、前に誰かのレザムルース飲んだ時に最初はひどく血のような香りがしたが、まとまっていった。
あんなのもあれ以降ないなそういえば。

円やかな感じはするね、これはたぶんルイ・ラトゥールのせいで、これも後述したほうが良いだろう。
んで旨い、旨味があって、いい意味で発酵感のあるようなニュアンス。ブランデー感。
もちろん赤黒のフルーツに、土やケモ革が馨しく、バラ・スミレ・ドライフラワーも。
なんというかこの辺のバランスが凄く良いのがヴォーヌロマネっぽい気はする。
さらにほんのりミンティで、すこしスパイスをはたいた様な、涼やかだけど温かみもあるという。
あえて言えば少しビターで粉っぽい感じはするが、それが旨かったりもするので何とも。

間違いなく美味い。
やっぱまだ若いんだろうなあ、本領はまだまだでしょうね。下手したらまだ10年かかるんじゃないのか。そしてその姿は経験不足なのでうまく想像できない。
あえて言えば真の意味での旨口系ワインなのか?
まだまだ旨くなりそうではある。

フランス人と、アメリカ人と、日本人は味覚が違うというのはわかるな。
あと日本人でワイン好きの人は、もれなく西洋よりの味覚の持ち主だろう、基本的には。
ただこの辺になってくるとそう単純じゃなくなってくる点もある。

カシス、ブランデー、ミントにシナモンねえ。
まだ少し粉っぽい気もするが、さらにミネラル感やチョコレート。


そしてそれらがぐっと強くなってくる。濃い。それでいてキレもある。
これがもっとも女性的でエレガントなのか?立地も下部なんだろう?ほんとよくわかんねえ。
ある種のクールさや知的な感じはわからなくもないけれど。
不思議な感じですね、シャンボール・ミュジニーのような感じもあれば、ジュヴレとかモレサンドニみたいな感じもある。
タンニンが結構あって、熟成の具合はともかく、黒くザっとした感じもありつつ、ちゃんとしなやかに甘い感じも。
そこに優美な酸もあり……ミネラル感もいいよねえ。
シルキーで最初からブワッと華やかに圧倒するものではないかもしれませんが、ズドンと芯を打ちぬく力強さを感じます。
それでいて重層感やディティールの細かさ。


わかんねえのもそのはずで特級なんてほとんど飲んだことないじゃん。
いまのとこわかるのは白も赤も伊達じゃなく、とんでもなく高いラインで、最低限の味わいを保証してくれることだな。
俺が飲んだことあるのは5万までなので、それ以上は何とも。



2日目、1杯だけ。
落ちてる感じはしない、減らしてこれなら2日目抜栓とかもあながち。
それなりに酸味があって、適温に入るとそこから熟れた感じ。
涼やかにミントとシナモンか~そこが甘美さを引き立てるようだからそこは凄いね。肉も肉までいかない程度で汚くない。
変わらず良いが、あえて言えば圧倒的、超絶というところまではいかない気がするがどうだろう。
そもそもまだちょっと若いくらいだからなあ。
スチューは何となくわかるわこれ。飲みなれてる人には少し風変わりなのかもしれない。
美味いのは間違いないよ、そりゃ5万もするんだから美味くないとかありえないけどさ。



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①立地
RSVはラ・ロマネ・コンティの直下と、リシュブールの直下の部分があり、ここはロマネコンティのほうでさらにその中でも最上。
RSVはDRCが半分持ってるんだけど、DRCが持ってるのはリシュブールの直下のほう。
DRCのはさらにクセのある苗木でワイルドで肉やスパイスが強くRSVらしくない、という記述を見たことがあるがこっちでも十分味はしっかりしてる方なので、そりゃそうなるかもなと思った。

②評価
このワインの2000年代前半のヴィンテージを、かなり前のワイナートのヴォーヌロマネ特集で絶賛していたらしい。
それについて『実際飲んだところかなりしょぼかった』という人もいるし、逆に同様に『熟成していれば、個人的にはDRC/ルロワより良くて値段が1/10』という人もいた。
ワイナートの主筆について、全面的に支持するわけではないが、かなりシンパシーを感じるところもあるのでこのワインについては飲めてよかったと思う。

③生産者について
ルイ・ラトゥール自体が大手ネゴシアンであまり人気がない。
たとえばモンラッシェがやたらどこでも売ってるし、vinicaで見るとこのワインが3.48点。
価格はともかくとして、そこそこ熟成したこのワインがvinica基準でも3.48というのはあり得ない。少なくとも3.7前後はあってしかるべきで、いかに飲み手が名前だけで飲んでいるかわかる。
モンラッシェもどこでも売っているけど、実はすごく良いワインでちゃんと飲めばすごく良いんですよと言っている人もいた。
ただこれくらいのお金払うんであれば大手じゃなくて地酒蔵のほうを飲んで持ち上げる、というのは日本酒でも一緒だな。

④フラッシュパストライズ
ルイ・ラトゥールでは、今はやめたのかやってるのか定かではないが、少なくとも2000年頃までは瞬間的に温水にさらす火入れのような処理を行っていて、これがワインの世界ではボコボコにたたかれていたようだ。
こんなことをやっているなんて公言していたのはこの会社だけらしい。
『ルイ・ラトゥール特有のパストゥリザシヨンのニュアンス』、『ナチュラルさが無くなっちゃう』、『ワインがスチュー(シチュー、つまり煮込んだようなニュアンス)され果実味がぼやけてみんな似たような味わいになる』ということらしい。
日本酒ファンにはピンと来ないんですがワインというのは究極のナマモノみたいですね。

今回なんとなくですが、ある種のまろやかさや旨味は感じたような気がします。
これについて、フランス人は鮮やかでビシッと尖った味わいが好き、アメリカ人は生鮮食品ブドウジュースが好み、とするとそりゃこのワインは絶対NGなわけですが逆に日本人には円やかで安心感のある味わいのようにも感じられました。

とはいえ日本人でもワイン好きという人はとにかく酸っぱいの好きの傾向があるので、じゃあどこに受け入れられるんだこのワインはって感じですが。
いやほんと日本人のワイン好きって酸っぱいの好きですよね。僕なんかはそりゃ酸も大事だけど本質的なとこはワインももっと違うとこ、ズバリ言うと熟れた甘やかさ、みたいなとこにあるんじゃないかなあと思うわけですが。










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