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日本酒感想日誌

【1543】常山 純米大吟醸 超辛 2020BY

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福井の日本酒というと黒龍と梵があってその他はいささか地味なイメージですが、最近やった白龍に花垣、一本義、舞美人。早瀬浦や白岳仙なんかもありますか。圧倒的なビッグネームがあるだけに他の酒はマズかったら売れないのでレベルは高いと思います。

常山でいうと辛口というキャラクターを売りにしていますが、今だと少し華やかめの霞直汲みもあります。
個人的には年末に出る荒磯、夏に出るらしい玄達などが気になりますが逃しがち。
今回は五百万石50の火入、少しランクが上の比較的スタンダードな商品になるんでしょうか?
最初に言っとくとそんなに超辛ってほど辛くないんで、そこで避けないで欲しいなあと思います。






ふんわりとバニラ系の風味。
芳醇ですが軽やかでスッと入ってきます。
そこにじわっと酸味と旨味が顔を出して味わいを広げつつ、ススっと綺麗なフィニッシュ。

柔らかく滑らかなタッチですが、少し金属感のあるような収斂みを帯びた旨味を嫌みなく感じさせ、ややクリスピーに、そしてほんのりとクリーミィさまでつながっていく。
穏やかな甘やかさはその表面に粉をはたいたように。
酸味はぴーんと張りもありつつ潤いも感じさせ、特にフィニッシュ~キレへ静かにスッといくのが雰囲気もあり良いですね。

相変わらず佳酒だなあ~と。
当然派手ではなく、辛口ながら端正でエレガント。
まあ超辛いって程じゃないですけどね。
端麗旨口という矛盾しそうなワードがしっくりきますし、次第に仄かにラムネのような香り。

熟成した白身の刺身に少し柑橘の香りをまとわせて、みたいな。
僕としてはやっぱり日本海の海の幸に合うとなるとこういうお酒なんだろうな~というイメージなんですが、福井市だとそこまで海っぺりでもないか。
まあでもやっぱ魚でしょうね。

冷酒から常温まで行けるのでお寿司屋さんとかであると重宝しそうなお酒。
味の主張は強くはないんだけど意外とふっくらと、炊いたお米のようなナチュラルな雰囲気、そして素朴な伸びやかさ。
常温くらいになってくると絶妙なホワホワ感やとろみ、山芋程度の弾力も。
収斂みから極小にシソとかそういうニュアンスもあるので、個人的には有機栽培米みたいなものをやったら凄くハマるんじゃないかなーと思うんですけどね。だれか蔵元に言っといて。

うーん、良いね。
超すごいってわけじゃないけどクオリティは高いし、こういう例えばガスがあるとか酸がどうとかミーハーな要素が取り立ててなくとも、こういうのも一度は味わいっておくべき。
例えばイカとズッキーニのトマト白ワイン煮込みでも、少し醤油をたらせば全然合います!







2 Comments

MSG says...""
いつも楽しく拝見させていただいております。
感じ方の表現、語彙、全てが豊富で読むだけで大変勉強になります。(自分は旨い!ぐらいの表現しかできません……)
私はここ2年ほどで日本酒を楽しむようになったのですが、その味の幅広さと日本全国それぞれに特徴や地元の味があって驚いております。趣味で日本各地の山裾を訪れるのですが、有名銘柄より地酒を楽しんでいます。
自分の好みの酒とはなんなのか試行錯誤の日々ですが、素直に日本酒を楽しめるようになりたいと思います。
また遊びにきます。
2021.04.09 07:23 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: MSGさん"

コメントありがとうございます!
最近は色々偏りがあるので、あまりお役に立てるかどうかはわかりませんが、ぜひよろしくお願いします。

各地を訪れて地酒をのむというのが一番楽しいですね。
僕も旅行なんか行くと酒屋とか居酒屋に行ったりしますが、やっぱりいまだに新しい発見があります。
東京にいて有名な酒屋しか行かないとありきたいなお酒しか飲まないようになってしまいダメですね。
ぜひ日本酒ライフを楽しんでください!

2021.04.09 17:00 | URL | #- [edit]

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