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日本酒感想日誌

松の司 ブルー 山面

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no.1581
rice & polishing ratio:山田錦50(竜王町山面)
grade:純米大吟醸(non alcohol-added)
ABV:16%
yeast type:金沢酵母
vintage:2020
shipping date:2021.6
processing:火入れ
other:日本酒度-1、酸度1.3
advice:-


『竜王町の北西部、鏡山のすそから善光寺川に至る地区。主な田圃は善光寺川近くの平野部にあります。川がもたらす川砂と鏡山の花崗岩が風化した砂や砂礫の両方の影響を受ける土壌は、乾くとかなり白っぽくパラパラと崩れる軽い質感で水はけに富んでいます。この土壌が育む硬質で締まった質感の山田錦から生まれる酒の第一印象はフローラルで繊細。しかしその後はドライでタイト、余韻に軽い収斂味を感じさせる硬派な個性が感じられます。』


おおう。
非常にわっかりやすい。
すなわちフローラルでかつかなり強い収斂性があります。
ここまで違うもんですか~。

個人的には好ましい範疇のわかりやすさです。
瑞々しさの中に程よく甘みやフルーツ感を感じ、比較的多くの人に受け入れやすい味わいでしょう。
酸味も少しニュアンス感のある酸味で、1.3というより1.5くらいには感じます。
その中に少し乾いた石や金気のあるようなニュアンス。それらが味わいや甘みに深みを与えてうまく演出してるような感じで、ある意味の糖っぽさ。
後半はかなりジーンと強いドライさでアタック感もあります

雑に言えば辛口。ですが次第に程よくまとまってきます。
純米大吟醸といっても別に文句は出ないであろうフローラルさや甘やかさ。ややキリっとめの瑞々しさ。
あー程よいセメ感が、マスクメロンとかそんな雰囲気も。

ただ全体のスタイルとして球体で弾力があるような粘土系とはかなり明確に違ってさっぱり系。ここの違いはかなり明確で、知っている人であれば豊満なお酒をつくろうという時にこういう砂礫系の土壌のお米で醸造するのはあり得ないとすら思うくらいきっぱりはっきり違う。


ま~しかし進むな。圧倒的にうまい。
純大っぽい感じもあるんですが、メローな甘やかさと酸味のバランス
またやっぱりビッと、凛とした雰囲気は健在。
微妙なニュアンスが最高。うっすらセメっぽいリアルな果実感や乾いた石や金属っぽいようなドライな立体感とか。単に各要素としてあるのではなくて甘さや酸味と相まって奥行き。

例えばね先日飲んだ風の森の秋津穂807なんか、ぜひこういうものと飲み比べてほしい。
ビッとしたキレは、風の森のガス感や硬水っぽい硬さと置き換えて感じることができるはず。
その上でじゃああのケミカルセメダインが必要なのか。
これくらいで十分じゃないですか?

いや変わり種としては否定する気はないですし、割と他の人の意見にもそういうのもあるよねという程度には寛容なんですが。
どっちが王道的に美味しいか、教科書的におすすめされるべき存在なのか。あれと比べたら僕は明確に100:0でこの松の司であるべきだと思うんです。ところが酒屋やメディアやSNSで素人が最初にこれが美味しい日本酒だよと言われるのがこの松の司よりもあの風の森という現実があります。それは正直受け入れがたいしあってならない。それじゃあ日本酒業界は良い方向に行かないと絶対の確信をもって断言します。10年間で1500本以上自腹で買って飲んできた男の意見で、何なら今はそこそこのレベルのワインも焼酎もウイスキーも飲んでいます。僕もただの素人の酒飲みとして随分遠回りもしたので、これは多少過激であっても誰かがハッキリ言ってやらないといけない。100:0でこちらのほうが優れたお酒です。



ヒートアップするくらい美味くて全く不満ないが、去年あたりからの少々華やかさも増しているのは若干気にかかる。
もっと何でもない松の司も飲みたいが、生もとの純米やアゾラ、そして甕もあるからな~。
あえて言えばその辺を3年くらい寝かせた商品が欲しい。
大吟系もまた別な商品になってるしね。
そろそろどっかで残ってるアゾラ35も買うか。




1週間ほど経過。
全く落ちていなくて、むしろ抜群に美味いですね。
ふんわりとマスクメロン系で甘み、そこにフルーツ感のあるような酸味。
全体にゴツゴツしたりビシッとしたようなとこが減って優美。

文句なく美味い。
非常にによくできた純大で、立ち上げ初期は味わい的にもかなりマニア向けという感じでしたが、テロワールの個性を活かしつつ万人に受け入れられやすいような味わいとしてまとまってきた印象です。
まだ序盤で仕上がっているのはもしかしたら2020ヴィンテージの良さも出ているのかもしれません。








1 Comments

みりん says...""
いやあ、本当に美味しそうで良いですね。
もうしばらくしたら私も入手できると思うので、「山面」、楽しみにさせてもらいます。

またも奇遇ですが、アゾラ35は先日購入して飲むタイミング待ちです。美味しかったらもう一本か二本追加でと考えると早めに飲んでみたいところですが(笑)

こうしたお酒が王道だというのは間違いないと思いますね。磯自慢も王道ですし龍力さん等も・・・是非こうした本質的なお酒を「辛口」コメントと共に激賞し続けて頂ければ幸いです。
2021.06.15 15:47 | URL | #- [edit]

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